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映画『英国王のスピーチ』を見る

アカデミー賞作品賞最有力候補の映画『英国王のスピーチ』を見る。

これはもう配役、ストーリー、音楽、映像どれをとっても非の打ち所のない素晴らしい作品だった。

幼少の頃からの迄音のため人前で話す事が出来ない王子ジョージが兄王のスキャンダルのため突然即位することになった。
スピーチ矯正のため専門家ライオネルの診療所に足を運ぶが、その治療はいかにも風変わりなものだった。
時代は第二次世界大戦前夜。
ドイツとの宣戦布告を前にイギリス国民は王の言葉を待ち望むが…

いかにもイギリスらしい渋いユーモアと王の威厳、全体を貫くヒューマニズム、新作にして既に古典の風格さえ漂う。

主演のコリン・ファースは突然の自身の即位に戸惑う王を見事に演じ、王のスピーチの指南役のジェフリー・ラッシュは堂々たる風格で映画を引き締める。

28日はいよいよアカデミー賞の発表。
果たして作品賞を授賞するのは古典的名作のこの『英国王のスピーチ』か、現代を描く『ソーシャルネットワーク』か?

楽しみになってきた。
Commented by k_hankichi at 2011-02-27 10:19
観たい映画の一つです。『ソーシャルネットワーク』がアカデミー賞を総なめするようにも危惧していますが、そうするのか否かは、米国映画界が映像を通じて何を真剣に世の中に問いたいか、そしてその自らの資質を表明する試金石になりますね。
Commented by s_numabe at 2011-02-27 17:49
小生も予告編を観て、「これは秀作の予感がするゾ」と直感しました。渋くて抑制がきいていて。なにより題材がいいですよね。BBCのアカデミー賞予想番組によると、作品賞と主演男優賞は獲れるのではないか、とのことですが、さてどうなるか。
Commented by maru at 2011-02-27 18:44 x
はんきちさん
沼部さん
いよいよ明日が発表ですね。
是非作品賞受賞してもらいたい所です。
Commented by s_numabe at 2011-02-28 14:51
凄いですね、『英国王のスピーチ』、作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞を総ナメです!
渋い人間ドラマ(国王だってか弱いひとりの人間だ、という視点がいいですよね)が高く評価されたのは慶賀の至りです。
Commented by maru33340 at 2011-02-28 22:34
本当に我が事のように嬉しいです。不器用で滑稽で、それでいてプライドは高い主人公の演じる、およそ反時代的な映画が、現代の最先端であるフェースブックを押さえてアカデミー賞作品賞を授賞したことは歴史的な快挙かも知れません。
Commented by k_hankichi at 2011-03-01 07:18
アカデミイ 問いは公序の試金石 英国王に我ら喝采す
Commented by maru33340 at 2011-03-01 07:32
されどまた
我が生きし世は
空蝉の
ごとき世界よ
by maru33340 | 2011-02-26 13:17 | 映画 | Trackback | Comments(7)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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