2011年 12月 08日
日本人の顔
朝、通勤時に、京浜東北線に乗り新橋方面に向かう。
その際、東十条駅で降り、始発電車に乗り換えると、時間が上手く合うと座ってゆっくり本を読むことが出来る。
先日もそのようにして座席に座り本を読んでいると、隣の席の50台半ばのサラリーマンらしき男性がしきりにため息をつき、時々「あ、あれもやらなきゃ。これも終わっていない。」と何度も独り言をつぶやいている。
その声に、ふと周りを見回すと、座席の前に立っているのは全員男性のサラリーマンらしき中年(人の事は言えないが)ばかりで、一様に不幸そうな顔をしている。
更に車両を見回すと、本当に皆一様に暗い表情である。
これはいけない、と思った。
そう思った所でどうしようもないのだけれど、欧州の人々は、あれだけの経済危機に見舞われながらも、今の日本人のように不幸そうな顔はしていないように思う。
どうも我々は、どこかに「日々の生活を愉しむ事」を忘れてしまってきたのかも知れない。