2012年 05月 26日
パリには雨が良く似合う
これは文句なしに楽しめる映画。
パリに来たハリウッドの売れっ子脚本家ギルが、ふとしたことから1920年代のパリにタイムスリップしてしまう。
そこにいたのは、フィッツジェラルド夫妻やヘミングウェイ、コール・ポーターの錚々たる芸術家達。
夜毎1920年代のパリを訪れ、ガートルード・スタインに自作の小説を批評してもらったり、ダリに出合ったり。
ピカソの恋人であるアドリアナと恋に落ちたギルは、更に時代を遡り、ベル・エポックの時代に行き、ロートレックや、ゴーギャン、ドガと出会う・・・
ストーリーはシンプルだけれど、パリの風景が美しいし、音楽も良い。
なにより、過去の芸術家達がいかにも本人らしく笑いが絶えない。
最後は、雨のパリでしゃれた出会いも用意されていて、余韻も良い。
ウッディー・アレンの作品の中では、僕には何と言っても『アニー・ホール』が最高。
他にも楽しい作品はたくさんあるけれど、この『ミッドナイト・イン・パリ』は、楽しいという点でベスト3に入る作品とみました。
お勧めです。
ダリは本当にダリで、へミングウエイは、竹中直人はどうやってあの声を知っていたのかと思うほどのヘミングウエイ。フィッツジェラルドは、時代の寵児は、そうこんなだったのだろう、と思う出で立ち。そしてピカソの不格好さと訳わからなさもこれまた感銘。マリオン・コティヤールにはぞくっとします。
いつかパリを旅しよう!
それにいたしましても飛行機の中でも最新が観られるなんて格安ではございませんね。スゴイ!
「戦場のピアニスト」をパリで観て日本であれあれ?と思ったものでした。機内で観れるのは当然でいらっしゃいましょうね・・・。
これはもう楽しめる事間違いなし。お勧めです。