2012年 09月 10日
グールドによるトッカータ
一曲が長めだし、他のバッハの曲と比べる少し構成も緩めで、何となく散漫な印象があるせいだろうか。
しかし、numabe さんお勧めのグールドによるトッカータは違った。
緩急のコントラストが強いのはグールドの演奏の特徴だけれど、この曲の遅い部分は極端に遅く、とても瞑想的で美しい。
それはまるで晩年の名演であるブラームスの間奏曲のように寂しい美しさに満ちている。
これから、長く愛聴する演奏になりそうです。
今日もスマイル
両者共に素晴らしいのだけれど、黒澤明の言葉を借りるならば、それぞれ「悪魔のような細心さ」と「天使のような大胆さ」に擬えることが可能だと思う。どっちが悪魔でどっちが天使かはまあ言うまでもないでしょうが。