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グールドによるトッカータ

バッハのトッカータは、数あるバッハの鍵盤楽曲の中でも少しマイナーな部類に入る曲集だろう。

一曲が長めだし、他のバッハの曲と比べる少し構成も緩めで、何となく散漫な印象があるせいだろうか。

しかし、numabe さんお勧めのグールドによるトッカータは違った。

緩急のコントラストが強いのはグールドの演奏の特徴だけれど、この曲の遅い部分は極端に遅く、とても瞑想的で美しい。

それはまるで晩年の名演であるブラームスの間奏曲のように寂しい美しさに満ちている。

これから、長く愛聴する演奏になりそうです。
Commented by k_hankichi at 2012-09-10 20:03
きちんときいてみます。僕も確か持っていたはず。
Commented by maru33340 at 2012-09-10 20:08
ようやっとわかるようになったよ、ハンス
Commented by KawazuKiyoshi at 2012-09-11 18:08
私もグールドのバッハが好きです。
今日もスマイル
Commented by s_numabe at 2012-09-11 20:35
久しぶりに聴き直してみました。グールドの晩年(そんな年齢ではないのだけれど)のスタイルが色濃く滲んだ深遠なバッハですね。特にBWV911のハ短調。これをぜひアルヘリッチによる同曲の清冽な演奏と聴き比べてみてほしい(録音は奇しくもほぼ同時期、どちらも1979年の前半です)。
両者共に素晴らしいのだけれど、黒澤明の言葉を借りるならば、それぞれ「悪魔のような細心さ」と「天使のような大胆さ」に擬えることが可能だと思う。どっちが悪魔でどっちが天使かはまあ言うまでもないでしょうが。
Commented by maru33340 at 2012-09-12 07:45
Kawazuさま
numabe さま
やはりグールドは素晴らしいと改めて思いました。
間もなく生誕80年になりますが、益々新しいようです。
by maru33340 | 2012-09-10 07:35 | お勧めの本 | Trackback | Comments(5)

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