2012年 09月 26日
異動を前にして
東京での仕事も28日で終わり、来週10月1日からは新しい部署に赴任する。
入社以来30年。
何回か異動を経験してきたけれど、今回はいつかは経験したいと思っていた企業文化に関わる仕事なので、少しわくわくする気持ちが大きい。
ありがいことに連日の送別会を開いてもらって夜分帰宅し、そのまま眠るという生活が続いているので、あまり本を読んだりゆっくり音楽を聴いたりする時間がない。
それでも眠る前や朝少し早く起きたときなどに、ふいに音楽が聴きたくなり、ウオークマンを取り出し、ショパンやシューマン、バッハの小品などを聴いていると、まるで乾いた地面が水を吸い込むように、一音一音が心に染みる。
ピアノの音のきらきらした響きは、木の葉に落ちた朝露のようだし、弦の奏でる歌は肌を優しく吹きすぎる風のようだ。
慌しい日々の中で音楽を聴くことは、まさに砂漠でふいにオアシスに出会ったような経験であり、心の底からの喜悦を感じることなのだ。
お体気を付けてください。