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美術品を扱うといふこと

昨日今日と、学芸員資格課程実習のため京都に来ている。
なんと全く同じ日程で天皇陛下も京都をご訪問されていると知りびっくり。
先日東京国立博物館に行った日は、同日午後から皇太子が訪問されたと後から知った。

いやはや。

さて、昨日の学芸員実習では、掛軸や絵巻物の扱い方を学んだ。

両者の扱い方には共通することが多い。
先生いわく、大切な事は大きく3つある。

①流れにさからわない
②シュミレーションしてから行動する
③作品に正体し、優しい気持ちで接する

①の意味は、作品から紐を取るとき、開くとき、飾るときなどには、余計な力を入れないで、流れに逆らわず自然体で接するということ。身体のどこにも無理な力が入っていないような所作が理想である。
②は、作品を扱う前に、ここを触ればこうなるなどと、常に次の動作の事を考えてから行動するということ。
③は、掛軸でも絵巻物でも、常に自分の身体の正面に置いて、優しくゆっくり扱うこと。ぞんざいに触ったり、置いたりてはならない。

確かに先生達の所作には無駄な力が入っておらず、何より動きが美しい。

そして、上の3つのことは、仕事や人生に於いてもまた大切なことであると気づいたのだ。
Commented by saheizi-inokori at 2013-06-23 09:23
好い教えですね。
逆らって焦って紐を引きちぎったりめりめりと包み紙を破いたり人生でもよくやってます。
Commented by k_hankichi at 2013-06-23 10:50
春過ぎて夏来るらし白布(しろたへ)の衣乾したり天の香具山 (持統天皇)
春過ぎてmaruけふ(京)来たる学び舎で流れに任せオフィーリアの如く (はんきち)
Commented by およう at 2013-06-23 12:38 x
真面目な学びをしていらっしゃるのにオフィーリアの如くで(笑)

この三つは全ての所作に繋がりますね^^
Commented by maru33340 at 2013-06-23 19:05
さへいじさん
私もまだまだ(^^;
Commented by maru33340 at 2013-06-23 19:07
はんきちさん
オフぃーリアは流れにまかせているのではなく、流されてるんやで(>_<)
Commented by maru33340 at 2013-06-23 19:08
おようさん
折に触れ思い出したく(^^)
Commented by マグダレーナ at 2013-06-28 00:17 x
 吉田健一氏訳の「海からの贈り物」を十数年前にじわじわと感動しながら読んでいたのを思い出しました。そのすぐ後に別の訳でも読もうとしたのですが、まるで違う感じにガックリし、吉田氏の訳がいかに名訳であるのかに気づいたのでした! この度の岩波文庫「葡萄酒の色」、味わって読んでおります。教えてくださり感謝致しておりますっ。
by maru33340 | 2013-06-23 08:41 | お勧めの本 | Trackback | Comments(7)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
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