2015年 09月 09日
真夜中にヨハネ聴きたる野分かな
激しい暴風雨が、僕の住むマンションの窓をガタガタと揺らし眠れない。
やむなくヨハネ受難曲を音を上げて聴く。
この曲は、冒頭のコラールの一音から、いきなりキリストの受難の世界に投げ込まれる。
その真摯な響きはやはり他の音楽とは一線を画し、魂の深い所を穿つ。
厳しい響きとこの上もない優しき慰めが共存するこの曲を、今まであまり聴いて来なかったけれど、これからはその世界に深く分け行っていきたい…
外の暴風雨はまだやむことなく、一層激しく吹き荒れている。