友人が残暑見舞いと言ってオーストラリアの未知のヴァイオリニストのリチャード・トネッティの弾くバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータを送ってくれた。
この曲から連想される緊張感とは無縁の自然体でリラックスした演奏。
テクニックをこれ見よがしに誇張するような無用なこわばりがなく耳に心地よく何時までも聴いていられるから、このCDが到着して以来朝な夕な繰り返し聴いて楽しんでいる。
少し骨太の渋い音色も味わい深く、熟練した老名優の演技を見ているような安心感がある。
日々の生活の中でいつも自然体でさりげなくいることはなかなか難しいけれど、我もまたかくありたいなあなどと思ったりします。