昨夜、会社を出て微かに霞む半月が空の低い所にかかっているのを眺めながら「ああ、夏はもう終わるのだなあ」とふと思った。
日中はまだまだ厳しい暑さだけれど、日が暮れるのは日々早くなり、トンボは庭に飛び、秋の虫の声が日増しに高くなる。
そんな事を思っていたら突然ベートーヴェンのピアノソナタを聴きたくなり、今朝は仲道郁代の弾く「月光」を聴く。
仲道郁代のベートーヴェンはしっとりとそして深々としていて、聴いていると何か大きくて優しいものに包まれているような気がする。
少し官能的でもある。
明日はもう九月。
少し仕事の環境も変わることになった。
無理せず自然体でその変化を楽しみたいと思っています。