2017年 09月 05日
「心配停止」社会にハンナ・アーレントを読む
北朝鮮が六度目の核実験を強行した。
日本の上空をミサイルが通過するのは明らかな異常事態。
原発の問題も解決はみない。
南海トラフ地震発生の危険も大きい…
この時代の危機を前に人は巨大な不安を覚えている…はずだけど、ニュースでは政治や芸能界のスキャンダルが大きく扱われ日替わりの刺激に翻弄され本当の危機から目を反らしている日々。
そんな本当の危機から意識的に目を反らし、お気楽に日々を送る日本の現実の事を五木寛之さんは「心配停止」社会と名付けた。
そんな中、昨夜から始まったNHKEテレ「100分で名著」で取り上げられたのはハンナ・アーレントの著書『全体主義の起原』。
番組を見ていて、日本を含めた今の世界の情勢はアーレントがこの著書で描いた第二次世界大戦前の時代に極めて似ている事に改めて愕然とした。
彼女の言葉
「考えることをやめるとき、人は凡庸な悪に囚われる」
「考えることで人は強くなる」
という言葉を今こそ本気で噛みしめ行動しなくては、と思う朝。
本当に「心配停止」ですね!
考える事を止めては絶対にいけません。そして怒りは戦争に繋がる。和を持つということは考えることなのです。
生きとし生けるものは愛、忍耐、愛です。
はい、ささやかでも今の自分が出来ることをやり続けるしかないですね。
僕はまずはアーレントを読むことから始めますよ。