2018年 02月 18日
バックハウスのピアノ
今日は掛川の「かねもティーカルチャーホール」で開催されたベンジャミン・フリスのピアノリサイタルへ。
広島にある原爆に被災したピアノを弾くために初めて来日したフリスが掛川に来たのには訳がある。
ここにはあの往年の巨匠バックハウスが弾いた1898年製のベーゼンドルファーがあるのだ。
全てのピアニストが模範とするベートーヴェンピアノ・ソナタ全集がこのピアノで演奏されたのかと思うと深い感慨が沸いてくる。
ベーゼンドルファーの中低音が充実した深々とした響きは身体の奥にまで染み渡るよう。
ショパン、ブゾーニ、ベートーヴェン…何れも奇をてらうことのない正統的な美しい演奏。
贅沢な時間を堪能しました。
「カネモチカルチャーホール」と読んでしまいました^_^;
掛川に住みたいなー(*^^)v
生まれて100年以上経った、バックハウスがベートーヴェンピアノ・ソナタ全集を録音したそのピアノが手を伸ばせば触れられる距離にあることの不思議を感じましたよ。