人気ブログランキング | 話題のタグを見る

バックハウスのピアノ

バックハウスのピアノ_f0061531_201513.jpg

今日は掛川の「かねもティーカルチャーホール」で開催されたベンジャミン・フリスのピアノリサイタルへ。

広島にある原爆に被災したピアノを弾くために初めて来日したフリスが掛川に来たのには訳がある。

ここにはあの往年の巨匠バックハウスが弾いた1898年製のベーゼンドルファーがあるのだ。

全てのピアニストが模範とするベートーヴェンピアノ・ソナタ全集がこのピアノで演奏されたのかと思うと深い感慨が沸いてくる。
(そっとその鍵盤に触れたくなる衝動をようやく抑えた)

ベーゼンドルファーの中低音が充実した深々とした響きは身体の奥にまで染み渡るよう。
ショパン、ブゾーニ、ベートーヴェン…何れも奇をてらうことのない正統的な美しい演奏。

贅沢な時間を堪能しました。

Commented by Oyo- at 2018-02-18 21:45 x
羨ましいかぎりです^^
「カネモチカルチャーホール」と読んでしまいました^_^;
掛川に住みたいなー(*^^)v
Commented by k_hankichi at 2018-02-18 21:48
「そのとき裕也はステージ上のピアノが微かに音を立てるのに気づいた。アンジェラが弾いたあとだから、もしかすると何かしらの運気のようなものの所為なのかしら。そんな気もしたのだけれど、ベーゼンドルファーが誰も手に触れずに自然に音を立てるはずはない。しかし裕也は疑うべくなくその音が響くことを耳にした。不思議なことに、その音階は変ホ長調だった。」(「バックハウスのピアノ」より)
Commented by maru33340 at 2018-02-19 06:54
おようさん
ふふふ、かねもちカルチャーホール。
確かに立派なお茶屋さんの2階にある私的なホールはお金持ちじゃなくちゃ作れません(^^;
Commented by maru33340 at 2018-02-19 06:57
はんきちさん
生まれて100年以上経った、バックハウスがベートーヴェンピアノ・ソナタ全集を録音したそのピアノが手を伸ばせば触れられる距離にあることの不思議を感じましたよ。
by maru33340 | 2018-02-18 20:01 | 未分類 | Trackback | Comments(4)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31