新・クラシック音楽と本さえあれば

maru33340.exblog.jp
ブログトップ
2018年 05月 17日

ラヴェルの弦楽四重奏曲あれこれ

f0061531_5502210.jpg

最近再びラヴェルの弦楽四重奏曲にはまっていていくつかの演奏を聴き比べている。

パレナン、イタリア、ブダペスト…
「どれが一番好きか」と聞かれても「いずれの地もそれぞれ」と『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンのように答えるしかないほど、その味わいは違えどもそれぞれ楽しめる。

学生時代から長く聴いてきたパレナン弦楽四重奏団の演奏は、今聴くとそのポルタメントの使い方など少し一時代前の演奏かなぁと思うけれど、逆にそれがセピア色の写真を眺めるようなノスタルジーを感じさせてくれる。
全体から立ち上る陽炎のような香りはこの団体独特のものでうっとりしてしまう。

イタリア弦楽四重奏団の演奏は何よりその艶やかな音色と歌心が楽しく、音楽を聴くことの喜びを心から感じることが出来る。

そして最近坂本龍一の番組で知り最近入手したブダペスト弦楽四重奏団の演奏は、個性的な四人のロシア人が丁々発止のやり取りを繰り広げて緊張感に満ち、パレナン、イタリアとは全く違う曲のように聴こえる。
しかし、随所にふいに滴るようなポルタメントが聴こえ「そうかこの演奏には苦いだけじゃなく甘味もあったのだ」と思い出すあたりの味わいが楽しい。

最近入手した変わり種はオルランド木管五重奏団による演奏。
フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルンによるラヴェル弦楽四重奏曲は、聴き返す度に随所に新鮮な発見があり、限りなく面白い。
木管楽器の特性からシャープな鋭さという点ではさすがに弦楽四重奏団による演奏にはかなわないけれど、その優しい味わいは聴けば聴くほど気持ち良く癖になってくる。
アレンジの天才だったラヴェルもこの編曲と演奏にはきっと満足するだろうなあ。
[PR]

by maru33340 | 2018-05-17 05:50 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://maru33340.exblog.jp/tb/29792616
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by k_hankichi at 2018-05-17 07:03
ぼくもブダペストSQはラヴェルも良いなあ、とつくづく思っています。パレナン、懐かしいなあ。多分、CDではなくLPで持っていたように思う。久々に聴いてみたいな。
Commented by maru33340 at 2018-05-17 07:18
パレナンを聴いていると時間が30年位戻る気がするよ!


<< 目には青葉 山ほととぎす 初鰹      「フーガの技法」を聴く夢 >>