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アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの新しいアルバム『A SIMPLE SONG』のこと

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アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの新しいアルバム『A SIMPLE SONG』が届いたので聴き始めた。

これは実に素晴らしいアルバムでした。

「祈り」をテーマに選ばれた、彼女が愛してやまない歌の数々がベンクト・フォシュベリの弾くオルガン伴奏により丁寧に歌われ、彼女の優しく聴くものを包み込むような歌声が柔らかく真っ直ぐに心に届きます。

アンネ・ゾフィー・フォン・オッターはスウェーデンの宮廷歌手として(このアルバムが録音された)ストックホルムの聖ヤコブ教会でそのキャリアをスタート。
教会の青少年合唱団で歌い、教会で行われているバッハの『マタイ受難曲』コンサートのソロに起用され、1982年、最初のソロ・コンサートをこの教会で行った、とあります。

このアルバムは「祈り」をテーマにしながらも「典礼の手かせ足かせを逃れ、自然に湧き出る賛美の心を高らかに歌え」を基本のスタンスとして歌われており、
自身の故郷の教会で歌われていると言うこともあって、どの曲も親密な懐かしさに満ちています。

12月という月に聴くのもまたふさわしく、音楽好きな方へのXmasプレゼントとしても最適なアルバムかも知れません。

(以下、収録されている曲の情報を転記します。
最後の「サウンド・オブ・ミュージック」のテーマを聴きながら涙が止まらなくなったことを告白します)

1.バーンスタイン:シンプル・ソング(スティーヴン・シュウォーツ、レナード・バーンスタインの詩、ミサ曲より)
2. コープランド:オルガンが話すのを時々聞いた(エミリー・ディキンソンの詩)
3. アイヴズ:静穏(ジョン・グリーンリーフ・ホイッティアーの詩)
4. マーラー:3人の天使がやさしい歌を歌い(『子供の不思議な角笛』の詩)
5. マーラー:原光(『子供の不思議な角笛』の詩)
6. R.シュトラウス:たそがれの夢(オット・ユリウス・ビーアバウムの詩)
7. R.シュトラウス:あした!(ジョン・ヘンリー・マッケイの詩)
8. ペルト:わが心はハイランドにあり(2000)(ロバート・バーンズの詩)
9. デュリュフレ:ピエ・イエズ(レクィエムより)
10. メシアン:3つの歌(1930)
なぜ?(オリヴィエ・メシアンの詩)
ほほえみ(セシル・ソヴァージュの詩)
行方不明の婚約者(オリヴィエ・メシアンの詩)
11. プーランク:平和への祈り(シャルル・ドルレアンの詩)
12. マルタン:アニュス・デイ(レクィエムより)
13. ペルト:何年もの昔、歌っているのを聞いた(1985)(クレメンス・ブレンターノの詩)
14. リスト:アヴェ・マリア S.60
15. ロジャーズ:すべての山に登れ(オスカー・ハマースタイン二世の詞、『サウンド・オブ・ミュージック』から)
Commented by k_hankichi at 2018-12-02 18:23
祈り・・・。最初に祈りがあり、最後にも祈りで終わる。それは人であり世界である。そんな気がします。聴いてみたいです。
Commented by maru33340 at 2018-12-02 19:02
そうですね。
どうしようもないことに直面した時、人はただ祈ることしか出来ない生き物、なのだと思います。
このアルバム、素晴らしいアルバムです。
by maru33340 | 2018-12-02 16:39 | 未分類 | Trackback | Comments(2)

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by maru33340
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