大澤真幸氏の『三島由紀夫ふたつの謎』を何日かかけてアンダーラインを引きながら苦労して(ようやっと)読了した。
「三島由紀夫はなぜ切腹という衝撃的な最期を遂げなければならなかったのか」
「小説『豊穣の海』のラストはあの終わり方でよかったのか」
というふたつの謎に対して、三島由紀夫の小説の中から答えを導きだそうという意欲的な取り組みは、推理小説を読むようなスリルがある。
哲学的な議論も含まれ決して簡単に読める内容ではなかったし、わからない所も多数あった。
それでも久しぶりに本格的な評論を読んだという充実感は残りました。
(後半かなりしんどかったけども…)