2019年 05月 13日
卒業の記念に
還暦&卒業記念として、このブログの約1年分の投稿を元に自費出版で本を作成することにしました。
本文はほぼ校了間近。
今回の本を作るにあたり表紙の絵を(大変厚かましくも)版画家の柄澤齊さんにお願いしました。
柄澤さんは日本の木口木版画の第一人者で、僕が仕事をしていた資生堂アートハウスでもその作品を収蔵しており、初めてその版画作品を拝見して以来ファンになり、何度か個展にもお邪魔しました。
柄澤さんは本の装丁の仕事もされていて「いつか自分が本を出すような機会があったら柄澤さんに絵を書いていただければ…」と夢を描いていたのですが、今回の本を出すにあたり思いきって絵を描いていただくことをお願いした所、快く引き受けていただきました。
(実は柄澤さんは三島由紀夫全集や辻邦夫さんの本の挿画のお仕事もされていて、一介の会社員である僕の卒業記念の本のお仕事をお願いすることは厚かましいにも程があるのですが…)
先月、柄澤さんの個展に伺った際に、今回の本のタイトルを『クラシック音楽と本さえあれば』と決め「表紙には出来れば「本を読む若い頃(写真の頃)のグレン・グールド」をテーマに肖像画を書いていただけますか?」とお願いしました。
そして昨日、その絵が届きました。
繊細で知的でありながら、子どものように純粋な表情で読書を楽しんでいるグレン・グールドの横顔を描いたとても素敵な絵です。
本は6月初旬には完成の予定です。
完成の暁には(本文はさておき)是非柄澤さんの絵をご覧いただければと思います。