京都の母方の祖父母のお墓参りで、少し不思議な体験をしました。母方の祖母は今年三月に亡くなったのですが、富山への転勤と重なってしまい葬儀に参列出来ませんでした。なんとか年内にはお参りをしたいと思っていましたが、ようやくその機会が出来、京都猪熊通り松原下ルにあるお墓にお参りし、初めて訪れたお詫びや、家族を守ってくれているお礼を語っていた時、風も吹いていなかったのに祖父母のお墓の卒塔婆がカタカタと鳴りました。周りの卒塔婆は全く動かないのに、祖父母のものだけが、明らかに大きく鳴りました。それはまるで「遠い所ありがとう。君は一人ではないんだよ。」と語っているようでした。実家に帰り母にその話をすると、母は少し涙ぐんでいました。あまり今までこんな体験をしたことはなく、また信じられない事でしたが、その夜は本当に久しぶりに熟睡する事が出来ました。
自分という存在は、遠い遠い過去から、遠い遠い未来への間に浮かんでいる小さな星に過ぎないけれど、何か大きな流れにつながっているのでは、という不思議な安心感が、僕を眠らせてくれたのかも知れません。