2008年 11月 09日
小林秀雄の講演
ややべらんめえ調で少し甲高い早口で、まるで志ん生のような語り口から繰り出される話題は(このCDはアンソロジーなので)どれも一つのテーマを巡る変奏曲であることに気がついた。
一言でいうと彼は生涯「近代合理主義的思考からの脱却」について考え続けたのだ。
近代的知のパラダイムである「二元論」「自我中心主義」「普遍主義」が現代人を貧しくしていると彼は熱く語り続けている。今聞いても、いやいや今こそそのテーマは新しい。
2008年 11月 09日
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