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2014年 10月 05日 ( 1 )


2014年 10月 05日

台風の夜、ブロムシュテットのモーツァルトを聴く

今夜の東海地方は台風の暴風域に入り、窓外は激しい風雨に時折雷も混じる大荒れの天気。

窓を激しく叩く風雨の音を聴きながらN響アワーでブロムシュテット指揮によるモーツァルトの交響曲39番を聴いていた。

モーツァルトの後期の交響曲はいずれも傑作揃いだけれど、最近は39番が僕のお気に入り。

「モーツァルトはエモーショナルな作曲家」と語るブロムシュテットは、この優雅な曲に光と影のコントラストをしっかりと付け、時にはっとするほどの深淵を覗き込むような深みを感じさせる。

それはまるでレンブラントの絵画を見ているように、ドラマティックで演劇的なモーツァルトで、この永遠の青年のような風情の87歳の巨匠が、いつのまにか大巨匠と呼べるような域に達していたことを痛感した。

後半のチャイコフスキーの交響曲4番も、少し通俗的かなと思っていたこの曲だったけれど、ブロムシュテットは少し遅めのテンポで一音一音に意味をこめ、一楽章が終わった時には少し震えがくるほどの感動を覚えた。

外の雨風はまだ静まらす、しばらくは眠れそうもない。

演奏の余韻を少し熱めのほうじ茶で収めて、これから『吉田健一』の続きを読もう。





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by maru33340 | 2014-10-05 23:24 | クラシック音楽 | Trackback | Comments(5)