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2018年 10月 27日 ( 2 )

身体が熱くなるバッハの無伴奏に出会う

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イタリアのヴァイオリニスト、ジュリアーノ・カルミニョーラによるバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータのCDが届いた。

この人の演奏は聴いたことがなかったけれど何日か前にジャケットの写真が気に入って頼んでいたもの。
(その風貌が数年前に亡くなった役者の夏八木勲を思わせる)

演奏はフレージングや間合いの点でかなり癖の強いもので好きな人と嫌いな人が別れるかも知れない。

僕は普段はナタン・ミルシテインやカール・ズスケなどどちらかと言えば外連味のない透明で清んだ水のような演奏を好んで聴いているので、最初はちょっと苦手な演奏かなと思いながら聴いていたけれど、聴き進むにつれ面白くなってきて、次第に前のめりになる。

バッハの無伴奏を聴いて興奮するのもおかしな話だけれど、聴いているとなんだか身体の内側が熱くなってくる。

まさにバッハの音楽が本来持っている自由を感じる演奏です。

by maru33340 | 2018-10-27 17:05 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

バッハの楽譜と遺伝子の関係

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福岡伸一博士の『動的平衡2』を読んでいたらこんな記述に出会った。

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を様々な演奏(実演)で聴き比べていた博士は、その曲が演奏者によってまったく違う表情を見せるのを目の当たりにして、バッハの曲は演奏者に完全に委ねられていること、バッハの曲が本来的に自由さを求めていることに気づき、そのあり方はまた遺伝子と人間のあり方に似ていると気づく。

福岡博士はこんな風に書いている。

「遺伝子は私たちを規定し、運命づけているように見えるけれど、それは楽譜の音符のように使う音の高さと長さを指定しているだけだ。つまり各細胞で使うべきミクロなパーツのカタログを与えているにすぎない」

バッハの楽譜が演奏者に様々な演奏をする自由を許しているように、遺伝子もまた生命のあり方をがんじがらめに規定しているのではなく、人に「自由であれ」と語りかけているのかも知れない。

読みながら無性にグレン・グールドの弾く(最初の)「ゴルトベルク変奏曲」が聴きたくなった。
by maru33340 | 2018-10-27 07:18 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

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