カテゴリ:お勧めの本( 1630 )

見上げてごらん夜の星を

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金星と木星は今朝最も接近するとのことで、明け方マンションのベランダに出て空を眺めたら、スマホのカメラにもはっきりと映る位に二つの星が綺麗に光っていた。

頭の中で坂本九の歌「見上げてごらん夜の星を」のこんな歌詞が聴こえてきました。

見上げてごらん 夜の星を
小さな星の 小さな光が
ささやかな幸せを うたってる
見上げてごらん 夜の星を
僕らのように 名もない星が
ささやかな幸せを 祈ってる

とても寒いので早々に部屋に引き上げたけれど(^^;
by maru33340 | 2019-01-23 06:45 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

セルのモーツァルトは

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昨年末にジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲に魅せられ、以来セル指揮によるブラームスやドヴォルザーク、シューマンの交響曲を聴き続けていて、どの演奏も楽しんでいる。

先日はモーツァルトの交響曲集を入手し聴き始めたら、これもまたはじめてモーツァルトを聴いたかのような新鮮な魅力に満ちている。

そういえば吉田秀和さんが確かセルのモーツァルトについて書いていたなあと思いだし『モーツァルトをきく』の中にこんな言葉を見つけた。

「ちっとも通俗的でなくて、甘ったるくなくて、むしろ必要にして充分なことを、しかしまた、はしのはしまでていねいにはっきりと演奏しているだけで、ほかのことは何もしないのに、毅然として雄々しく、高雅にして、時には壮重でさえある音楽」

これはセルの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」について書かれた文章だけど、セルのモーツァルトを的確に表現している。

吉田さんはこんな風に続ける。

「(セルのモーツァルトは)感情を音につめこもうとするところがなく、すべては音から生まれてくる表現によって、きくものを魅惑する歌になっている」

この表現はモーツァルトだけではなく、セルの演奏によるベートーヴェンにもドヴォルザークにもブラームスにもあてはまるよう。

またまだセル指揮による演奏を追いかける旅は続きそうです。
by maru33340 | 2019-01-18 08:14 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

一つの時代の終わりに

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窓から部屋に射し込む朝陽の影が陽炎のようにゆらゆらと揺れている。

立春まではまだ半月ほどあるけれど、陽射しにも空気にも時折柔らかい春の気配がまじるようになってきた。

昨年から今年にかけて、尊敬しお世話になった先輩や同級生の訃報に接すること多く、昨夜も社会人になって以来ずっとお世話になっていた先輩が昨年末に亡くなられていたと知った。

ドラマや映画で親しんでいた役者の訃報にも、かつてこんなに接した記憶がない程。

平成の終わりと共に時代が大きく変わろうとしているのでしょうか…
by maru33340 | 2019-01-16 21:08 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

どこまでも澄みわたったブラームス

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昨日今日の静岡地方は気持ち良い青空が広がり風もない春のような穏やかな天気。

電車の中や家では、最近気に入っているジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団によるブラームスの交響曲を聴く。

明るく清潔なセルの音楽がブラームスの新しい一面を見せてくれる。

その透明感はセザンヌの晩年の少し塗り残しのある風景画のような爽やかさに溢れていて、そのあまりの透明感に哀しくないのに涙が出そうになってくる。
by maru33340 | 2019-01-14 10:10 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

食べ物の本についての本は

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この『味見したい本』は、食べ物についての本ではなく、食べ物の本についての本。

昨夜、面白くて一気に読了。

著者の木村衣有子さんの本は初めて読んだけれど、文章が良いし、引用が冴えていて、取り上げられている本を次々に読みたくなる。

吉田健一の『酒談義』からは、こんな文章が引用されている。

「犬が寒風を除けて日向ぼっこをしているのを見ると、酒を飲んでいる時の境地というものに就いて考えさせられる。そういう風にぼんやりした気持ちが酒を飲むのにいいので、自暴酒などというのは、酒を飲む趣旨から言えば下の下に属するものである」

ううむ、なるほど、そうだなあ。
by maru33340 | 2019-01-13 08:29 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

『耳をすませば』で聴くバッハ

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昨夜、テレビの「金曜ロードショー」でスタジオジブリの映画『耳をすませば』を見ていた。

ヴァイオリン職人を目指す少年がヒロインの少女に「弾いてみて」と頼まれて試しに弾いたのがバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ1番の冒頭の部分。
ほんのワンフレーズなのに、目の前にいきなりバッハの世界が広がり少し背筋が伸びるような気がした。

映画を見終わり、久しぶりにバッハの無伴奏が聴きたくなり五嶋みどりの演奏によるアルバムを聴き始めた。
この演奏は肩肘を張らない自然で柔らかい歌に満ちていてとても好きな演奏。

いろんな音楽を聴くけれど、最後はやはりバッハに戻っていくのだなあと改めて思います。
by maru33340 | 2019-01-12 08:03 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

しみずあたたかをふくむ

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ここ数日寒い日が続く。

ベランダから遠く見える朝焼けの中のシルエットの富士山も凍えているよう。

季節は今日から七十二候では「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」。
凍った泉の下でも、水がかすかに温み始める頃という意味とのこと。

冬の極まり行く中で、ひそかに春の準備が進んでいるのだと思うと少し気持ちが慰められるようです。
by maru33340 | 2019-01-10 07:32 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

冬の牧神の振る鈴の音色のような

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今年の正月は暖かい日が続いたけれど昨夜からぐっと冷え込み、今朝は窓についた結露が冬の弱い陽射しに照らされ外の景色をぼんやりと見せている。

その景色を見ながら、このたゆたうような感じはまさにドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』の世界だと感じた。

昨日、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団による『牧神』を聴いたばかりだからそんな風に感じたのかも知れない。

アンセルメの『牧神』はもう60年以上前の録音だからさすがに弦の響きが少しくぐもったように感じるけれど、この曲の持つ気だるい夢の世界にはふさわしいような気もする。

ラストのアンティークシンバルの音色が、遠ざかる巡礼の人の振る鈴の音色のようにも聴こえます。
by maru33340 | 2019-01-06 09:13 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

マリア・カラスという生き方

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ドキュメンタリー映画『私は、マリア・カラス』を見る。

未完の自叙伝や手紙、インタビュー映像などにより、今まで知られていなかったマリア・カラスの実像が生き生きと描かれる。

僕の中のマリア・カラスのイメージは、不世出の大歌手でありながら数々のスキャンダルにまみれ若くして孤独な死を遂げた悲劇の歌手というものだった。

しかし、この映画の中でのマリア・カラスの姿は、誇り高く(しかし傷つきやすく)本当の愛を求めてもがき苦しむ、純粋などこか崇高とさえ言えるような一人の女性の姿だった。

カラスは、成功の絶頂から次第に声と神経の不調に苦しめられ歌えなくなる。
そんな時に出会ったオナシスとの愛、彼の裏切りそして死という失意の日々の中、彼女は歌のトレーニングを続け、1973年の復帰コンサートは世界中で大成功を収めた。
しかし、1977年53歳の若さで突然死を迎える…

そんな彼女の人生はやはり悲劇的なものだったかも知れない。

しかし、この映画のプライベート映像の中の早すぎる晩年のマリア・カラスの姿は、穏やかな優しさと落ち着きに満ちていて美しい。

最後まで歌うことをやめず、日々歌のトレーニングを続けていた彼女の人生はまさに「歌に生き、愛に生き」た人としての光に満たされていたのだ、と信じたい。
by maru33340 | 2019-01-05 15:48 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

あけましておめでとうございます

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あけまして
おめでとうございます

2019年の聴き初めはドビュッシーの最後の3つのソナタを収めたこのアルバムから。

演奏はいずれもとても素晴らしく録音も良い。

僕がドビュッシーを聴き始めたのは1978年頃だから、もう40年も前のこと。

以来、ドビュッシーの音楽が好きだと思っては来たけれど、昨年青柳いづみこさんの『ドビュッシー 最後の一年』を読んでから「今までいったいドビュッシーの何を聴いていたのだろう」と思う位に彼の音楽の苦味が沁みてくる。
(「ぼーっと、生きてんじゃねえよ」と誰かに叱られそうだけど…)

今年還暦を迎える僕のテーマは「温故知新」。

生まれ変わったつもりで新たな気持ちで、本を読み、音楽を聴き返そうと思います。

今年もよろしくお願いいたします。
by maru33340 | 2019-01-02 14:37 | お勧めの本 | Trackback | Comments(5)

音楽・本・映画などについての私的な感想


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