新・クラシック音楽と本さえあれば

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2018年 04月 30日

映画『ウィンストン・チャーチル(原題:DARKEST HOUR)』を観る

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観たいと思っていた映画『ウィンストン・チャーチル(原題:DARKEST HOUR)』を観る。

見所はやはり本年度アカデミー賞主演男優賞を受賞したチャーチル役のゲイリー・オールドマンの演技と、同じくアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘らによる特殊メイク。

メイクはどこから見ても自然で驚くばかりだし、意固地でありながらユーモラスで人間的魅力に溢れたチャーチル像を作り上げたゲイリー・オールドマンの演技は素晴らしい。

ラスト近くの地下鉄でのチャーチルと市民との対話と最後の演説の場面にはグッと胸を打たれた。

古典的で映画の王道を行く映像と音楽も良く、安心してその世界に浸る事が出来る。

新たな歴史映画の名作の誕生です。
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by maru33340 | 2018-04-30 19:30 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2018年 04月 30日

福永武彦はもはや誰も読まないか問題

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先日仕事帰りに京橋の骨董街をぶらぶらしながら入った骨董と古本のお店で見つけた福永武彦の読書についての随筆集。

昭和46年刊行の初版本で熊谷守一による装丁なれど驚く程の安さ。
店主曰く「今はもう誰も福永武彦など読まないから」とのこと。

いまだに時々福永武彦の本を読みたくなる僕はもはや天然記念物(表現が古いか…)でしょうか(^^;
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by maru33340 | 2018-04-30 09:04 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2018年 04月 26日

樹々に鴬、空にひばり

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昨日の朝は激しい嵐だったけれど、今朝は一転して麗らかな春の陽気。

あちこちの樹々から鴬の鳴き交わす声が聞こえ、空からはひばりのさえずりが聞こえる。

まさに春爛漫の気持ちの良い朝になった。
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by maru33340 | 2018-04-26 07:07 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2018年 04月 22日

ようやく読了した『雪の階』のこと

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奥泉光氏の大著『雪の階』をようやく読了。

これは物語の企みに満ちた実に面白い小説だった。

昭和初頭、二・二六事件前夜。
華族の娘である笹宮惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱き、その謎を追い始めるが…

まずはその設定が三島由紀夫風で、いかにも彼が書きそうな美文が随所に現れるのも楽しいし、劇画的に描かれる惟佐子の父の政治家や婚約者の姿は丸谷才一の小説を思わせる。

一人の女性を愛する二人の男の関係性には夏目漱石の『こころ』の構造が透けて見える。

そして鉄道のトリックを中心に据えたミステリーの部分は松本清張そのもの。

そんな様々な文学作品へのオマージュを楽しみながらゆっくり読んだのでなかなか読了しなかったけれど、小説全体の構成は実に見事で破綻がない。

久しぶりに物語の世界を生きる喜びに満たされる時間を過ごしました。
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by maru33340 | 2018-04-22 10:50 | お勧めの本 | Trackback | Comments(6)
2018年 04月 21日

『脇役本』を見つける

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先日本屋で『脇役本』(ちくま文庫)という本を見つけ、学生の頃から映画やドラマの渋い脇役が気になるたちだったから迷わず入手した。

加藤嘉、浪花千栄子、天本英世、加藤大介、浦部粂子等々僕の好きな俳優たちの名前がズラリと並ぶ。

しかも良く見れば「脇役についての本」ではなく「脇役の書いた本についての本」でした。

一体誰が読むのかという位に渋いにも程がある本だけど、僕を含めて少なくとも二人は読者はいるだろう(^^;
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by maru33340 | 2018-04-21 08:06 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2018年 04月 19日

深い知性と厳しさに満ちたクープラン

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先日入手したフランスのクラブサン奏者ブランディーヌ・ヴェルレ(1942年生まれ)によるフランソワ・クープランの音楽がとても気に入り朝晩飽かずに聴いている。

穏やかなテンポ、節度ある装飾音、気品ある音色に加えて録音もとても良く、雅な中に微かな哀しみのにじむフランス・バロック音楽を聴く喜びに満たされる。

このアルバムはそのヴェルレが1751年製のクラブサンを使い演奏したクープランの二枚組のアルバム。
ジャケットの彼女の肖像画からは深い母性と知性と共に音楽への厳しい姿勢がじわじわとにじみ出てくるようだ。
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by maru33340 | 2018-04-19 07:29 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2018年 04月 18日

叙情的で幻想的なプロコフィエフ

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プロコフィエフの音楽には詳しくないけれど、ヴァイオリン協奏曲(特に1番)は好きだ。

冒頭の叙情的なメロディで心つかまれ、その刻々と変化する表情に翻弄されているうちに知らぬ間に異次元に連れ去られてしまうような幻想的な音楽は、他の作曲家の作品からは得られない音楽を聴く喜びを与えてくれる。

グルジア出身のヴァイオリニストのリサ・バティアシュビリ(発音しにくい…)とヤニック・ネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管弦楽団による新しいアルバムには、プロコフィエフの2曲のヴァイオリン協奏曲を中心に序曲、間奏曲、アンコールのような形で(ヴァイオリン中心に編曲された)小品が収められていて、そのテクニック・音色の美しさ・録音も申し分なく、プロコフィエフの音楽の世界を堪能出来る。

これからも折に触れて聴くことになるであろう愛聴盤がまた一枚増えました。
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by maru33340 | 2018-04-18 07:31 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)
2018年 04月 15日

密やかなラヴェルの響きに

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昨夜からの春の嵐はようやくおさまり、窓外から鳥の囀ずる声が聞こえる日曜の朝、先日届いたロシアのピアニスト、エフゲニー・コロリオフ(発音しにくいけど…)の演奏するモーリス・ラヴェルのピアノ曲集を聴き始めた。

コロリオフのピアノの音はとても密やかで、深い森の奥に眠る朽ちかけた塔の秘密をそっと明かす時のような繊細な語り口でラヴェルの音の精緻な響きを聴くものに届けてくれる。

パウル・クレーの絵画を使ったジャケットも儚く美しくこの演奏にふさわしい。
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by maru33340 | 2018-04-15 09:33 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)
2018年 04月 11日

遠い惑星からの音楽

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このヨーロッパ映画のラストシーンのようなジャケットは、先日銀座で入手したブランディーヌ・ヴェルレというフランスのクラブサン奏者によるフランソワ・クープランのアルバム。

ヴェルレは1942年生まれだから今年76歳になる現役の演奏家。

その演奏はとてもゆったりとしたテンポで、どこか遠い惑星から何万年前もの時を経て届いた贈り物のように聴こえる。

ここでは哀しみや喜びを超越した密やかな音楽がいつ始まるともいつ終わるともなく続き、聴き進むにつれいつしか呼吸は穏やかなものに変わっていく。
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by maru33340 | 2018-04-11 21:35 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)
2018年 04月 10日

そこにモーツァルトがあるなら

普段は車通勤だからあまり多くの人に会うことはない。

だからたまに出張で東京駅に行くとあまりの人の多さに「人酔い」しそうになり目眩に襲われてしまう。

そしてここ数年どんどん車中の人の表情が暗く殺伐としたものになっているようで暗然とした気持ちになる。

そんな時には目を閉じてウォークマンでモーツァルトの初期の弦楽四重奏曲を聴く。
(イタリア弦楽四重奏団の艶やかで明るく伸びのある演奏で)

そこにモーツァルトがあるなら(なんとか呼吸も通常に戻り)生きていけそうな気がしてくる。
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by maru33340 | 2018-04-10 07:18 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)