人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自戒の言葉として

今、自分自身に使う事を禁じたい言葉。

「こういう時だから仕方ない」

この言葉を口にする事で自分の頭で考える事から容易に逃げ出せてしまう。

誰も傷つけないけれど自分の心は知らぬ間に傷ついていると思います。

自戒の言葉として記録します。


# by maru33340 | 2020-03-10 21:01 | 未分類 | Trackback | Comments(2)

【在宅勤務日誌⑨】

【在宅勤務日誌⑨】_f0061531_00505426.jpg

今日が「瀬戸際」(今日から「正念場」に改名)だったはずの新型コロナウイルスの影響は拡大するばかり。

人はそうそう長い間「正念場」に耐えられない生き物だと身をもって知る日々なり。

昼間スーパーに夕飯の買い出しに行きトイレットペーパーが残っていた。
「そろそろ買っておかないと」思っていたので一つぶら下げレジに向かうもなんだか悪いことをしているような気持ちになる。

自宅での仕事を終え夕刊を開いて「いよいよ来るものがきたなあ」とため息をついた。
後世、歴史の教科書に「21世紀の世界大恐慌」の記載が載る時に「2020年3月9日」はその始まりの日として記録されるだろうと直感的に思う。
(そしてこの日が「日本の終わりの始まり」の日とならぬことを祈る)

就寝前にチェット・ベーカーのアルバム《CHET BAKER SINGS》を小さな音で聴きながら気持ちを鎮める。
# by maru33340 | 2020-03-10 00:50 | 未分類 | Trackback | Comments(2)

映画《ジュディ》のこと

映画《ジュディ》のこと_f0061531_14361993.jpg

冷たい雨の降る日曜日。

週に1回は街に出て映画や展覧会に足を運ぶという習慣を続けることが難しくなってきてしまった。

政府は2月24日に新型コロナウイルスの流行について「これから1~2週間が瀬戸際」と発表したけれど、3月9日の「瀬戸際」を前に「今が正念場」と表現を変えた。2週間後には「今は我慢の時」と語るのだろうか…

多くの美術館は臨時休館となり、演奏会はほぼ中止か延期。
映画館にも臨時休館する所が出てきた。

それでも自宅近く映画館はまだ営業しているので、以前予告編を見てこれは必ず見たいと思っていた映画《ジュディ 虹の彼方に》を見に行った。

☆☆☆

1939年の映画《オズの魔法使い》に17歳でデビューし一躍スターとなったジュディ・ガーランドはその後1955年の映画《スター誕生》でアカデミー賞主演女優賞に選ばれる。
しかし、その栄光の影で体型をスリムに保つために映画会社から与えられた薬の影響で不眠症と不安神経症に悩まされる。
この映画は、何度かの結婚に失敗し、仕事を求め47歳の若さで早世する半年前の1967年ロンドンに渡った(心身共にボロボロになった)ジュディ・ガーランドの姿を容赦なく(しかし最大の愛を込めて)描く。

☆☆☆

ジュディを演じ今年のアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したレニー・ゼルウィガーは(あの《ブリジット・ジョーンズの日記》での若々しくはち切れんばかりの姿とは売って代わり)、ガリガリに痩せた47歳とは思えないほど老いたジュディの孤独を身体全体で残酷なまでに表現する。

正直前半は見ていてとても辛かった。
けれども、一度彼女がステージに立ち歌い始めると次第に生気を帯び観客を引き込んでいく姿に鳥肌が立ち心奪われてしまう。

そして、ロンドンでの最後のステージであの名曲「虹の彼方に」を歌うラストシーンで、僕は涙が止まらずスクリーンが見えなくなってしまった。

ジュディの人生はその華やかな栄光とは裏腹に決して成功したものとは言えないだろう。

しかし、この映画はすべてを失ったように見えるジュディの人生に微かな光が射し込むような奇跡の時を描くことに成功している。

ほんとうに未来が見えなくなっているこんな時代だからこそ尚更、この映画のラストで描かれる「希望」が一際眩しく見える。

3月7日に封切られたばかりのアカデミー主演女優賞を受賞したこの映画だけど、僕が見た時は観客は10名程度だった。

やむを得ないことだけど、今この時だからこそ(もちろん万全の備えをして)是非劇場で見て欲しい映画でした。
# by maru33340 | 2020-03-08 14:36 | 未分類 | Trackback | Comments(6)
再び映画『新聞記者』について_f0061531_16145661.jpg

昨日3月6日、今年の日本アカデミー賞の発表があり、映画『新聞記者』が、最優秀作品賞・女優賞・男優賞を受賞した。

現政権の闇を描き、公開当時宣伝することさえままらなかったこの映画に(今、日本が未曾有の状況の中にある時に)、今年の映画を代表する賞を与えた映画界の矜持に胸が熱くなった。

この映画を後れ馳せながら今年1月初めに観た時、僕はこんな風に書いた。

「昨年見逃した映画《新聞記者》を観た。
これは「権力とメディア」「組織と個人」というリアルなテーマを真っ正面から描き最後まで目が離せないほど怖く、しかも単なるドキュメンタリーに留まらず、政治をテーマにした一級のエンターテイメントになっている。
(シム・ウンギョンと松坂桃李の迫真の演技も良かった)
映画のラスト近く内閣調査室のトップである田中哲司演じる多田が言い放つ台詞「この国の民主主義は形だけでいいんだ」という言葉は、まさにこの国の今を象徴しているようだ。 
しかし、フィクションだから肉薄出来る政治とメディアの腐敗の物語を、昨年来のこの国の現実は既に追い越してしまっているということを思うと更に怖さは増してくる。
現実の暴走を止めなければ、こうして映画を観たり、音楽を聴いたり、本を読んだりする当たり前の日常を持つことさえ出来ない未来が(すぐそこに)待っているかも知れない」

残念ながら、僕のこの時の危惧を現実はまるで嘲笑うかのように遥かに超え、展覧会やコンサートや小さな集会や会社にさえ行くことが出来ない現実があり、それはいつ収束するかもわからない。

政府の対応は遅れ、内側からの腐敗はとどまることを知らず、にも関わらず改善の兆しは見えない。

この場所でこのような発言をする事について、以前批判的なコメントをもらった。
確かにここで何を言った所で状況は何も変わらないかも知れない。

それでも「NoはNoである」と小さい声をあげるlessonをしなければ、本当に必要な時に(それはもうそんなに遠い未来ではないだろう)「NO」と声をあげること冴え出来なくなってしまうと、思います。




# by maru33340 | 2020-03-07 16:14 | 未分類 | Trackback | Comments(4)

【在宅勤務日誌⑧】

【在宅勤務日誌⑧】_f0061531_08213019.jpg

朝、30分自宅近くを散歩。
その後、テレワーク。

新型コロナウイルス収束の気配なく、政府は中国・韓国からの原則入国禁止を発表。韓国は対抗措置を取るとのこと。

夕方より胃が痛み夕食は取らず横になる。

ここ数日Twitterで国会の様子をフォローしていたけど、知れば知るほど心身に良くないようなので、スマホの電源を切り『作家が選ぶ名著名作 わたしのベスト3』(和田誠さんによる作家の似顔絵も楽しい)を読みながらいつの間に眠っていた。

朝起きて、昨日の日本アカデミー賞で現政権の闇を描いた映画『新聞記者』が最優秀作品賞、女優賞、男優賞を受賞したことを知り、日本映画界の矜持を感じ少し胸が熱くなる。
# by maru33340 | 2020-03-07 08:21 | 未分類 | Trackback | Comments(4)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31