今日の金沢

昨日に続き今日の金沢も汗ばむ陽気。
自転車で近所を散策しました。

午前中は尾山神社へ。
ここの神門はとてもモダンで特長的なもの。

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この神門の説明をネットから。

神門は加賀藩の大工だった津田吉之助が明治8年(1875)建立。
三層のアーチ型楼門で、屋根には日本最古といわれる避雷針、最上階の三層目の窓にはステンドグラスがはめ込まれています。
夜には灯りが点され、その灯りは海をゆく船からも見え、灯台がわりにもなったといわれます。
神門のデザインは、現在では斬新と評されますが創建時は「醜悪」と言われて不評だったとか。不評の声は昭和10年(1935)に価値が認められて国宝(現在は重要文化財)に指定されるまで続いたそうです。
 

お昼はジャズ喫茶「穆燃」でキーマカレー。(ここのカレーは大変僕好み。)

午後からあうん堂さんへ。
北尾トロさんの新刊『ぶらぶらジンジン古書の旅』(とても面白い!)にあうん堂さんが登場しているので、読ませてもらう。

夕方は、あうん堂さんの言葉に刺激されて、歩いて浅野川沿いの銭湯「くわな湯」へ。
夕方の風に吹かれて浅野川沿いをぶらぶら歩いていると、とてもささやかな幸福感に満たされます。
(これこそ芭蕉の説く「かるみ」の境地か?と思わず即興の駄句一句)

  湯上りの 風ほほすぎる 中の橋    (丸)
# by maru33340 | 2007-06-17 20:06 | 日常 | Trackback | Comments(0)

『きみのためのバラ』(池澤夏樹)

夜、眠る前に少しずつ読んでいた池澤夏樹さんの『きみのためのバラ』を読了。

「出会いと別れ」をテーマにした8つの短編はどれも無駄な言葉やドラマティックな物語を丁寧に排除して、静謐な世界を形作っている。
うっかり読みすごすと、あまりに淡々と物語が終わってしまい、物足りないほどに。
しかし、この物語たちの背後には、2001年の惨事以来変わってしまったもの、我々が失ってしまったものへの愛惜の感情が秘められている。

それは一言でいうなら「人と人との信頼」とでもいうものだろうか。
一方の正義は、もう一方への暴力になることが当たり前の時代。
そこには分かり合える時は永遠に来ないように思える。
それでも人は、心の奥で無防備なまでの人への信頼を求める生き物であること。

そうした一瞬の恩寵のような時を描いているこの短編集はとても美しく、哀切である。

表題作「きみのためのバラ」の少女の笑顔は(詳しい描写は全くないのに)読むものの心に残像として長く残り続ける。

きみのためのバラ
池澤 夏樹 / / 新潮社
ISBN : 4103753064
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# by maru33340 | 2007-06-17 08:53 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)

『奥の細道をよむ』(長谷川櫂)

長谷川櫂さんの『奥の細道をよむ』を読み始めました。
これはとても刺激的な「奥の細道」の解読書で、俳句初心者の僕には随所に発見があります。

第1章に芭蕉の生み出した「かるみ」について次のように書いてあり、少し目から鱗が落ちた気がします。

「人生は初めから悲惨なものである。苦しい、悲しいと嘆くのは当たり前のことをいっているにすぎない。今さらいっても仕方がない。ならば、この悲惨な人生を微笑をもってそっと受け止めれば、この世界はどう見えてくるだろうか。
芭蕉の心の「かるみ」とはこのことだった。「かるみ」の発見とは嘆きから笑いへの人生観の転換だった。『おくの細道』の旅の途中、芭蕉が見出した言葉の「かるみ」はこうした心の「かるみ」に根ざし、そこから生まれたものだった。」


「奥の細道」をよむ
長谷川 櫂 / / 筑摩書房
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# by maru33340 | 2007-06-17 07:24 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)

『天空の城ラピュタ』を観る

昨夜TVで『天空の城ラピュタ』を観る。
宮崎アニメの中で最も好きな映画。

もう何回も観ているはずなのに、やはり細部はすっかり忘れていて、最後まで楽しんで観終えることが出来ました。
やはりこの映画は名作であり、音楽、人物、ストーリーすべてが上質の作品です。

ラピュタに到着した直後の静けさは何度みても引き込まれてしまいます。

天空の城ラピュタ DVDコレクターズ・エディション
/ スタジオジブリ
ISBN : B00006JHP9
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# by maru33340 | 2007-06-16 06:27 | 映画 | Trackback | Comments(0)

映画『恋しくて』を観る

3連休の3日目。
「あうん堂」さんお勧めの映画『恋しくて』をシネモンドで観ました。

名作『ナヴィの恋』の中江裕司監督作品ですから、これはもう安心してその世界にひたり、笑ったっり、しんみりしたり。
沖縄の言葉の懐かしさ、音楽の素晴らしさ、自然の美しさ、そして青春という時代の愚かさ・愛おしさ・・・
およそ映画に求めるものは、ほとんどこの中にあります。

そして、劇中で、ヒロイン加那子のかあちゃん役の与世山澄子の歌う「この素晴らしき世界」がまた心に沁みる絶品。

見終わって幸福な気持ちで一杯になる、年代・性別を問わず、すべての人に勧められる映画でした。
# by maru33340 | 2007-06-11 18:29 | 映画 | Trackback | Comments(0)

金沢散策

この土曜日から家人が金沢に遊びに来たので、近場を散策。

土曜日は、「壷屋壷亭」で加賀料理を食べてから、ひがし茶屋街を散策し、いつもの「あうん堂」へ。
二三味珈琲を飲みながらジャズ談義を楽しみました。
夕方は近江町市場近くの「たかむら」(ここは魚はもちろんそら豆が絶品)で刺身を堪能。

今日、日曜日は、寺町まで足を伸ばし「妙立寺」(通称忍者寺)へ。
ここは迷路のようなとても面白い寺でした。
予約制のガイドも若い女性ながら、まさにガイドのプロ。
感心しました。
にしの茶屋街を歩いた後は、尾張町のイタリアンの名店「エバンス」で鯛のスパゲティーとアンチョビのピザを堪能。
夕方には大樋美術館と金沢文芸館を観て、菓子文化会館で菓子を購入。
夕食は「すし捨」で梅貝、さざえ、岩牡蠣などを食す。

大変充実した二日間でした。

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# by maru33340 | 2007-06-10 21:52 | 日常 | Trackback | Comments(0)

映画「しゃべれどもしゃべれども」

金沢は昨日に続いて快晴。
自転車に乗って「ユナイテッドシネマ金沢」まで行き映画「しゃべれどもしゃべれども」を観て来ました。
原作がとても面白かった記憶があり、今回の映画も出演者が良かったので楽しみにしていました。
映画はなかなか良い作品になっていました。原作の味わいをしっかり生かし、伊東四郎と国分くんの「火焔太鼓」も大したもの。
主人公の話し方教室に通う個性的な三人の配役もそれぞれはまっており違和感ありません。
見終わって無性に蕎麦が食べたくなり、近所の蕎麦屋でビールとせいろを楽しんでから帰宅。
# by maru33340 | 2007-06-03 17:59 | 映画 | Trackback | Comments(0)

森見登美彦『新釈 走れメロス』

森見登美彦さんの小説は以前から気になっていたのですが、初めてこの『新釈 走れメロス』を読みました。

これは、いまさらながら大変な名作。
恐るべき才能でした。

文章の妙、登場人物の鮮やかな描写、そこはかとないユーモア。
原作との距離感も絶妙で、舞台が京都というのも効いている。

ちょうど父の法事で京都に行った帰りで、新京極や河原町を歩いた後に読んだので臨場感も十分。
ちょっと気がめいる交渉事の後だったこともあり、この本を読みながら少し救われた気分になりました。

新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 / / 祥伝社
ISBN : 4396632797
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# by maru33340 | 2007-05-27 21:28 | お勧めの本 | Trackback | Comments(1)

竹内まりあの「デニム」

今京都へ向う特急「雷鳥」の中で、竹内まりあの新しいアルバム「デニム」を聴いています。

おろしたてのデニムが時を重ねて、笑ったり泣いたりする時間の中でいつしか自分色に染まっていく。
そんな今の自分を受け入れてあげよう。というような今の僕らの世代にぐっとくるテーマを、益々味わいを増した歌声で表現しているとても良いアルバムです。

聴いていると少しづつ自分の心がよみがえってくるような気がします。

Denim(初回限定盤)
竹内まりや / / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B000NY1EOY
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# by maru33340 | 2007-05-26 07:49 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

金沢で読む『金沢』

吉田健一の『金沢』を読み始めた。

これが面白いのだけれど、独特の晦渋な文章のリズムに乗っていくためには、こちらも酩酊している必要があると気がつき、焼酎をロックでちびりちびりと飲みながら読みはじめた所、やはり実にすんなりと読める。

しかし、後で思い返すと全く内容を覚えていない。
が、不思議なことに確かに面白かったという記憶だけは残っている。

「金沢」が発表されたのは昭和48年。吉田健一61歳の時。
当時の読者はこのなんとも形容しがたい「小説」をどのように受け止めたのだろうか。
# by maru33340 | 2007-05-20 22:24 | お勧めの本 | Trackback | Comments(0)

音楽・本・映画などについての私的な感想


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