summer sky

f0061531_9165778.jpg

It seems that the rainy season have ended in the Kanto region, but the Tokai region still seems to be.

But now the sky is just the summer sky.

When I look at it all the time, I feel that the rusted heart is unraveling a little.

[PR]
# by maru33340 | 2018-06-30 09:16 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

生涯の宝になる予感がする『ロ短調ミサ曲』

f0061531_4565038.jpg

加藤浩子さんの新刊『バッハ』(平凡社新書)の巻末には著者が推薦するディスクガイドが掲載されていて、その中で著者が「人生でもっとも聴いたCDで、無人島に一枚持っていくならこのディスクと決めている」と熱く語っている一枚がある。

指揮者ヘンゲルブロックとバルタザール=ノイマン合唱団&フライブルク・バロック・オーケストラによるバッハの『ロ短調ミサ曲』がそれで、僕もロ短調ミサ曲は好きな曲だから今までジュリーニ、リヒター、ヘレヴェッへ等々いくつかのCDを聴いてきた。

何れ劣らぬ名演で、冒頭の「キリエ」の台詞が、豪速球のように胸に突き刺さる。

ところがヘンゲルプロックによる冒頭の「キリエ」はとても緩やかなテンポで、聴くものの傍らにそっと寄り添い心を包み込むよう。

あまりにその「キリエ」が柔らかく美しく繰り返し聴いているからまだその先には行かないのだけれど、確かにこの演奏は一生の宝になるような予感がします。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-29 04:56 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

幻想の中に建てられた伽藍としての『金閣寺』

f0061531_763481.jpg

昨夜。

深夜に仕事のメールがありそのまま眠れなくなった。

ひどい湿気で気持ちも悪く、再びシャワーを浴びて少し落ち着き、キース・ジャレットの音楽を小さな音で鳴らしながら、最近寝る前に少しずつ読んでいる三島由紀夫の『金閣寺』を手に取る。

再読しながら、この本は小説というより長い長い散文詩なのだと気がついた。

例えば、まだ実際の金閣寺を見ぬまま空想の中で金閣を思い浮かべるこんな文章。

「私には金閣そのものも、時間の海をわたってきた美しい船のように思われた。美術書が語っているその「壁の少ない、吹きぬきの建築」は、船の構造を空想させ、この複雑な三層の屋形船が臨んでいる池は、海の象徴を思わせた。金閣はおびただしい夜を渡ってきた。いつ果てるともしれぬ航海。そして、昼の間というもの、このふしぎな船はそしらぬ顔で碇を下ろし、大ぜいの人が見物するのに委せ、夜が来ると周囲の闇に勢いを得て、その屋根を帆のようにふくらませて出帆したのである。」

全編がこうした観念的な比喩に満たされていて、三島はそうした比喩をこそ書きたくて、事件と主人公を芝居の書き割りのように使い、この絢爛たる伽藍としての『金閣寺』を描いたのだと今更ながら気がついたのだ。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-27 07:06 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

森の中にいるように

f0061531_20143414.jpg

時節柄小さな声になるけれどサッカーが苦手だ。

サッカーというスポーツそのものではなくて、あの応援の熱狂やアナウンサーの突然の絶叫がいけない。
国を背負う感じもまた馴染めず…

ニュースをつければ冒頭からサッカーの話題。
会社の昼休みには必ず誰かが昨日の日本戦の話をしているから早々にその場からフェードアウトして。

だから、今日は早めに仕事を切り上げ帰宅し(テレビの電源は切り)鈴木大介のギターによる武満徹のアルバムを小さな音で聴く。

決して明るい音楽ではないかも知れないけれど、僕にとって、ここには森の中にいるような深い呼吸が出来る場所と静かな慰めがあるのだ。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-25 20:14 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

「窓は、世界への扉」

f0061531_2036412.jpg

この土日はひたすら部屋に引きこもり体調回復に努めた。

起きている時間はほとんどソファーに座り音楽を聴いたり本を読んだり(その大半は知らぬ間に眠っていたけれど…)しながらゆるゆると過ごし、ようやく熱も下がり喉の痛みも収まってきた。

気がつけばもう夕方だけど、まだ空は明るく青空も広がっている。
そして外を眺めながらふと気がついた。

「窓が汚れている。」と。

ふいに(『半分、青い』の秋風羽織の声で)

「窓は、世界への扉。そこが汚れていたら心も淀むんだ。窓を、磨け。」

という声が聞こえたような気がして、ガラスクリーナーで丁寧に部屋の窓の内と外を磨いたら、久しぶりに視界が広がり、心まで軽くなったような気がした。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-24 20:36 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

様々なる「春の祭典」

f0061531_754114.jpg

先日入手したストラヴィンスキーの「春の祭典」10枚組BOXを一通り聴き終わった。

毎日毎晩取り付かれたように「春の祭典」を聴き続けて今は躍り終えたダンサーのようにクタクタだけど、実に楽しい経験でした。
それぞれ面白かったけど、特に印象的だったのはこの4枚。

◆ピエール・モントゥ―指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団(1940年録音)
・晩年の好好爺然とした風貌からは想像出来ない野性的な演奏。時にアンサンブルの乱れも気にせず暴走するエネルギッシュな演奏に度胆を抜かれた。

◆小澤征爾指揮シカゴ交響楽団(1968年録音)
・若き小澤征爾の恐れを知らない猪突猛進ぶりが楽しい。シカゴ交響楽団も「何もそこまで」と言いたくなるほど大音量を鳴らし(特に金管と打楽器たち)聴いていて元気になる。

◆ブーレーズ指揮ロンドン交響楽団(1972年録音)
・言わずと知れた名盤の誉れ高い演奏。細部までくっきりと音が聴こえ、リズムは正確で明晰な演奏は、色々な演奏を聴いた後にはとても新鮮。熱狂からは遠い所にあるけれどとても面白い。

◆マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団(1996年録音)
・とにかくスポーティーでカッコいい演奏。若い世代が始めてハルサイを聴くならこの演奏を推薦したい一枚。音は洗練され切れ味鋭く美しく迫力も十分。

「春の祭典」。
汲めども尽きぬ魅力に満ちた音楽です。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-24 07:54 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

雨の日のフォーレは

f0061531_1234477.jpg

今朝は朝から雨。

この所の天候不順に身体がついていけず少し風邪気味なので、今日は部屋に引きこもり先日入手したフォーレの歌曲集を聴いている。

フォーレの歌曲とエラールのピアノの響きはしとしと降る雨の音ととても良く似合うようで、聴いていると身体の芯からリラックスしてくるのがわかる。

ただこのアルバムのライナーノーツはフランス語オンリーなので僕には情報が読めず…

フランス語の勉強を始めたいなあ、と思う朝です。
(まずは英語だけど…)
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-23 12:34 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

フォーレの聴いた響きで

f0061531_6432824.jpg

フォーレの歌曲全集は学生時代以来(30年以上ずっと!)スゼーとアメリングによる演奏を聴いてきて「これさえあれば」と思っていたけれど、今月カナダの4人の若い歌手によるフォーレの歌曲全集(CD4枚組)が発売されたと知り入手した。

これはとても良いアルバムだった。

4人の歌手の声は何れも素直で美しく、また特筆すべきは使用しているピアノが1859年製のエラールで、まさに作曲者のフォーレが聴いていたであろうピアノの響きであること。

その響きは少しひなびた優しく懐かしい音色で、聴き進めるにつれフォーレの歌が木漏れ日を浴びたセピア色の記憶の彼方から聴こえてくるような気がしてくる。

このアルバムを昨夜遅く「少しだけ」と聴き始めたら、その響きのあまりの心地よさについついほぼ1枚分聴いてしまいました。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-21 06:43 | お勧めの本 | Trackback | Comments(4)

「そしてバッハに帰る」

f0061531_4564692.jpg

2011年3月。
あの東日本大震災の後、しばらくの間本も読めず音楽も聴けない時期が続いた。

何をしても心落ち着かず何日も呆然として時を過ごしていた後、ようやく心に沁みてきたのはバッハの音楽だった。

特にマタイ受難曲はそれまでも聴いてはいたけれど、あの時以降自分にとって本当に大切な音楽になった。
音楽には渇きひび割れかけた心を癒す力があるということを、あの時始めて身を持って知った気がする。

昨日の朝、大阪北部高槻を中心に震度6弱の地震があった。
その場所は僕が子どもの時期から中学の半ばまで過ごした場所で、今も母が一人で暮らしている。
幸い母とはすぐに連絡が着き無事が確認出来たけれど、家のガラスは何ヵ所か割れてしまったようだった。

一日を落ち着かない気持ちで過ごした夜「バッハが聴きたい」と強く思い、ピエール・ロラン・エマールの弾くバッハの平均律クラヴィーア曲集を聴き始めた。
その音楽は乾いた心に清冽な水が沁みいるように響き、やはり最後はバッハに帰ってくるのだと改めて思った。
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-19 04:56 | お勧めの本 | Trackback | Comments(3)

「春の祭典」からの呼び声

f0061531_21325710.jpg

最近ストラヴィンスキーの「春の祭典」にとりつかれていて、1日に1回(時には2回)は聴かないと落ち着かないので、先日歴史的名盤を含む「春の祭典」BOXセット(10枚組)を入手。

このBOXには、初演者モントゥ―指揮による演奏(想像以上に野性的な味わい。不協和音もアンサンブルの乱れも気にせず暴れ馬のように暴走する)初め、1929年のストコフスキー指揮による録音(さすがに古色蒼然としているけど面白い)、ストラヴィンスキー自身による指揮の2種の録音、そして、オーマンディー、小澤征爾、ブーレーズ、バーンスタイン、サロネン、マイケル・ティルソン・トーマスによる録音となかなかのラインナップが収録されているから「これから楽しみだなあ」と思っていたら、今日6月17日(1882年)はストラヴィンスキーの誕生日だったと知った。

ストラヴィンスキーに呼ばれていたのかも知れません(^^;

そして、「春の祭典」初演時彼はまだ30歳だったと改めて認識し、またまたびっくりです(^^;
[PR]
# by maru33340 | 2018-06-17 21:32 | お勧めの本 | Trackback | Comments(2)

音楽・本・映画などについての私的な感想


by maru33340
プロフィールを見る
画像一覧